※『 空宙 』は有限会社上野園芸の登録商標です。
” 育てることを楽しむ ”
美味しさも楽しむ
上野園芸が独自開発した水耕栽培方式です。
- 第12回 ひろしまグッドデザイン賞 大賞 ユニバーサル部門 受賞
- 第23回 東京ビジネスサミット2009「ものづくり」部門賞 受賞
空宙栽培は、新しい農業形態として大学で研究対象とされることもあり、
電気通信大学では通信を活用した農業サービスの研究対象とされています。
開発のきっかけ
空宙栽培は、農家のノウハウを詰め込んで上野園芸が独自開発した水耕栽培方式です。
代々農業に携わってきたなかで、腰を曲げた辛い作業をどうにかしたいと考えたことがきっかけとなり、40年前に空宙栽培が誕生しました。
空宙栽培のメリット
育てることを楽しむ
農業は腰を曲げてしゃがんだ体勢が多く、腰を痛めることが多いです。
根を地面から離し、縦と横の空間を使って立体的に栽培することで、楽な姿勢での作業にしました。
何歳になっても楽しめる農業を目指しています。
広い空間を立体的に活用
地面から離して空間を立体的に利用することで、作付面積を増やす、広い空間をコミュニティの場として楽しむ、など農地空間を活用することができます。
安心安全な野菜を育てる
地面から離すことで病害虫に侵されるリスクを軽減し、農薬の使用量を大幅に減らすことができます。
栽培方法の工夫が安心安全な野菜づくりの一役をかっています。
野菜で ” ワクワク ” する楽しさを
美味しい野菜を食べる楽しみのほか、
- 育てている光景を見たときにわくわくする
- 食べてみたいという気持ちがわき上がる
- 食べる楽しさを感じる
など、野菜がもつ付加価値も大切に考えています。
野菜が浮かぶ少し変わった栽培方法といったことで興味を持ち、野菜を楽しんでいただけることも空宙栽培の良さです。
空宙栽培装置の種類
天井方式と林立方式があり、どちらも縦と横の空間を使って立体的に栽培します。野菜の品種や季節に合わせ、方式を使い分けて育てます。
また、小スペースに設置可能な空宙プランター(小型空宙栽培装置)もございます。
天井方式
天井方式は、天井一面にトマトやかぼちゃなど野菜が広がって実が生ります。
野菜の根は高さ約2mに設置したパイプの中にあり、根周りは少量の土で保護します。
暖かい空気は上部に溜まるという特性を活かした暖房費のかからない省エネルギー栽培です。
屋上のスペース有効活用や、ヒートアイランド現状の緩和、癒し効果や野菜栽培の楽しみ、更に地域コミュニティ促進などの効果が期待できるとして、2011年に、第12回 ひろしまグッドデザイン賞 大賞 ユニバーサル部門を受賞いたしました。
※ひろしまグッドデザイン賞 評価コメント抜粋
林立方式
林立方式は、パイプを地面に対して垂直に並べ、パイプの側壁に野菜を植えています。
天井方式と同じく、こちらの方式も根はパイプの中にあり、根周りを少量の土で保護します。
空宙プランター(小型空宙栽培装置)
ペットボトルの再利用・節水・節電の環境に配慮した小型の空宙栽培装置です。
狭い面積で集約的に栽培できる縦型の栽培装置で、イチゴ、トマトなど果菜類や葉物野菜、根菜類など幅広い植物の栽培ができます。
2009年に、東京ビジネスサミット大賞2009 部門賞「ものづくり」部門を受賞いたしました。